日本人なら誰でもが食べたことのある、なじみ深い国民食であるカレー。
肩ひじ張らずにガツガツ食べれて、お腹だけでなくスパイスの香りで心まで満たされる。おうちで作るカレーはまさにおふくろの味です。
でもおうちで作る時ってたいてい市販のルーを使ってません?
確かに市販のル―も美味しいですよ。たくさんのスパイスや材料、複雑な工程、メーカーさんの知識と経験と努力が詰まっているんです。美味しくないわけがありません。
けれど今回ご紹介するスパイスカレーは、
自分好みにカスタマイズ!
ヘルシー!
自宅で簡単に!
一人分から!
時間をかけずにパッと!
作れちゃうんです。
スパイスとかよく知らないし、なんとなくハードル高いなーって感じている方でも、安心してください。
今回もズボラ仕様で解説します!
パッと作れるから色々試せる。究極までこだわった「俺カレー」を作るもよし。
気分やシチュエーションに合わせて作るのもまた面白いのではないでしょうか?
- カレーは好きだけど本格的なスパイスカレーを家で作るのはめんどくさい。
- 作り方分かんないからいつも市販のル―。しかも箱の裏の作り方で作ってる。
- スパイスカレーならお店に食べに行ったほうが早い。
- いつもたくさん作りすぎて余っちゃう。食べきれる量だけ作りたい。
- じっくり煮込んでる時間なんてない。食べたいときにすぐ食べたい!

この記事を読むと、あなたもスパイスカレーを作りたくなります!
スパイスカレーは簡単、本格、ヘルシー!
本記事ではあなたのわがままな欲求を満たす、スパイスカレーをご紹介します。
スパイスカレー?そりゃなんぞ?という方のためにざっくり説明しますね。
地域にもよりますが、おうちで作られている市販のル―をベースにしたカレーは、たくさんの工程を経てじっくり煮込んでとろみをつける欧風カレーに属するのではないでしょうか。
それに対してスパイスカレーはインドなどのアジア方面育ち。
とろみをつけるための小麦粉は使わず、素材の味を生かしたスパイスの香りが引き立つヘルシーなカレーです。

スパイスとかめっちゃ種類多いんちゃう?
色々揃えなあかんのやろ?
いいえ。
とりあえずスパイスは4種類あれば基本のカレーは作れます!
お好みでもう3、4種追加したりします。
この辺はあまり難しく考えなくて大丈夫です。
材料もスーパーで普通に売っているもので十分。
レシピもたくさん出回っていますが、基本を押さえてしまえばいくらでもアレンジが利くのがいいところ。
簡単でパッとできて美味しく、スパイスの香りで心を満たし、お腹も満たせる。
さらにヘルシー。
それがスパイスカレーです。
毎日忙しく頑張っている自分へのご褒美とも言えますね。
スパイスカレーは1人分も楽ちん!取り分けもOK。
私がスパイスカレーを作り始めるきっかけとなったのは、夫とカレーの好みが全く合わなかったからです。
私はカレーは辛いのが好きだしスパイシーなものが好みなんですが、夫は中辛でも汗だくでヒーヒー言う人です(笑)
しかも野菜全般、香りの強いもの、食感の特殊なものは全部NGな超偏食さんです。
セロリ、パクチー、キノコ、オクラ、シシトウ、貝類、ハーブ類、ホールスパイス。これらも全部無理です。
ですから、カレーといえば「家族の分を大鍋で作って翌日も食べれる、主婦にとっては楽ちんメニュー」という位置づけであったにもかかわらず、我が家では結婚当初からカレーは外食かレトルトしかなかったんです。
カレー好きの私としてはガッカリでした。
でも逆に考えれば、1人で食べる昼食や、夫が飲み会などで夕飯不要な時などは好きなカレーが食べれる!
夫と共有はできなくても自分の好きなように作れる「カレータイム」なのです。

逆にこっそり1人で楽しむ背徳感もあり、病みつきに(笑)
ちなみに我が家には2歳の子がいますが、スパイスカレーは取り分けもできるので便利です。
離乳食完了期以降、スパイスやニンニクショウガなどは刺激が強いので様子を見ながら少量から試してください。
その日の気分に合わせて必要な分だけ作れて、意外とパッとできちゃうのがスパイスカレーの魅力でもあります。

スパイスカレーの作り方と準備
作り方は簡単。ざっくり書くと…
基本のカレーベース + メイン材料 + サブ材料 + 追加スパイス
こんな感じで作ります。詳しく説明していきますね。
カレーベースは後ほど詳しく作り方を解説しますが、カレー味のベースとなるルーのようなものです。
これをまとめて作り置きしておけば、パッと出して具を炒める&煮るですぐにスパイスカレーが食べられます!
メイン材料は、肉、野菜、魚介、豆、キノコ等なんでもOK。1人分合計100g程度が目安です。
サブ材料は、そのカレーの特徴を決めます。ココナッツやバター、レモン汁やヨーグルトなど。
よく市販のル―で作る時などに、個性を出すためにちょっといれたりする隠し味的なヤツです。
追加スパイスは基本、ガラムマサラ(ミックススパイス)を使用します。
ですが、個性のあるスパイスを選んで使うのも楽しいですね。
今回は手軽にスパイスカレーを楽しんでいただきたいので、ちょっと手間でテクの必要なホールスパイスの使い方は省略しています。
慣れてきたらぜひ挑戦してみてください!
- はかり(キッチンスケール)
- 鍋敷き(加熱中の鍋をはかりに乗せるため)
- 小鍋(直径18㎝程度)またはフライパンとふた
- 木または竹ベラ(かき混ぜる用)
- 包丁、まな板
はかり以外はどこのご家庭にもあるものばかりではないでしょうか?
ちなみに我が家のはかり(デジタル)は1gから量れますが、1g単位の表示なので結構不便です。
なんでかっていうと、例えば1g量るとき、表示を見ながらスパイスをさらさらさら~と入れていきますよね。
1gに達したところで、初めて表示が0→1になるわけです。
おっ、と思って手を止めても少し入れすぎちゃうんです。
スパイスは軽いので0.5g違うと見た目にもだいぶ違います。
ですから0.1gの表示があると助かります。
デジタルスケールは若干ですが、乗せてから表示されるまでのタイムラグもあるので注意です。
ですから、これから購入するなら0.1g単位で量れるやつを選びましょう。
最大は3㎏くらいで足りるかと思います。

私のオススメはこちらです。
計測機器メーカーなのでちゃんと量れてる感が安心できます。
外して洗えるシリコンカバー付き。滑らないのって意外と重要ポイント♪
スパイスカレーの簡単レシピ
まずはカレーベースを作る際に使う、ミックススパイスを調合しましょう。
すべてパウダーを使用します。
自分好みに調整しちゃって全然OKです。
一応の目安の比率を書きますが、レシピなどによっては結構変わってくるものです。
正解、不正解、というものはないのでどんどん試して自分の好きな比率を見つけましょう!
ミックススパイスを調合
数字は比率です。2人分が8gなので、その倍数の量が使いやすいかと思います。
- コリアンダー… 3
- クミン… 1
- ターメリック… 1
- カイエンペッパー(チリペッパー)… 1 またはパプリカパウダー(甘口用)… 1
- ブラックペッパー(辛口用)… 0.5
カイエンペッパーとブラックペッパーは辛み調節をします。
入れすぎ注意。
子供用の甘口であれば辛みのないパプリカパウダーを代用するか、入れなくてもOKです。

なんや意外と種類少ないな…
自分で調合するのは面倒!
とりあえずカレーを作りたい!
っていう方は市販のミックススパイスを使うのもアリですよ。
私は個人的にはS&Bさんのロイヤルマサラがお気に入りです。
香りがめっちゃいいです!
赤缶も好きですがちょっと辛口かなぁ…。
基本のカレーベース
2人分の分量です。
まとめて作って冷凍保存が便利です!
使うときはレンジで解凍して使いましょう。
材料:油、玉ねぎ、チューブ入りのニンニクとショウガ、塩、カットトマト缶、ミックススパイス
調理は簡単、3ステップで完了します!
油 20g
玉ねぎ 120g(中玉約半分)を粗みじん切り
チューブのニンニクとショウガ 各4g
塩 2g
これらを全部、小鍋(またはフライパン)に入れてから火にかけ、炒めます。
玉ねぎの水分が出てきてふつふつと沸騰してきたら、ふたをして弱火で5分くらい煮ます。
カットトマト 60g
ミックススパイス 8g
これらを入れて炒めます(約40秒)。
はかりに鍋敷きを敷き、その上に鍋を置いて、直接鍋に材料を量り入れましょう。
楽だし、手間と洗い物が削減できます。
水気が飛んで、油がしっとり全体になじんだらカレーベースが出来上がり!

簡単にできちゃいますね?さあ、次は具を入れていきますよ~

吾輩は魚より肉が好きなのだよ!…お腹が減ったのだ…
玉ねぎは冷凍することで火の通りが早くなり甘みも増します。
後日またカレーベースを作る場合はみじん切りにしてから、ジッパー袋などに入れて平らに整えて冷凍します。
凍ったままほぐし、使う分だけ直接鍋にパラパラ~と出せるので便利です。
カットトマトも同じくジッパー袋などに入れて薄くのばして凍らせましょう。
使うときは必要な分だけ折り取って使います。
メイン材料
メインの具は何でも、お好みのものを入れてください。
目安は一人分100g程度。
鶏肉、牛肉、ひき肉でも魚でも。
野菜たっぷりでもいいですね。
豆缶や鯖缶、ツナ缶などの缶詰は煮込む手間がなくて便利です。
こちらも簡単、3ステップです!
肉や魚は一口大に切り、先ほどのカレーベースの中に放り込み、お肉などは表面の色が変わるくらい炒めます。
50g~100gの水を入れます。
大きめの肉などをごろっと入れたい場合は煮込み時間が長くなるので多めに水を入れます。
野菜など水分の多い素材なら水は少な目でOK。
煮込み途中で水が足りなくなったら追加してください。
沸騰したら弱火で火が通るまで煮込みます。
素材や切り方にもよりますが10~15分が目安です。
缶詰はもちろん煮込む必要はありません。温まったらOK。
この時、step2で入れた水がちょうど全部蒸発しているか見てください。
水っぽければもう少し煮つめて水分を飛ばしましょう。
サブ材料
風味を左右する、個性ともいうべきサブ材料。
あなたの好みで自由に投入しちゃいましょう!
目安は一人分30g程度。
おすすめはココナッツミルク、ヨーグルト、生クリーム、はちみつ、バター、レモン汁など。
ココナッツミルクや生クリームは煮込むときに入れます。
香りを立たせたいバターやレモン汁などは火を止める頃、最後に入れましょう。
ココナッツミルクもカットトマト同様、余りは冷凍保存できます。

カレー専用はちみつも試してみてね!
美味しくて栄養価の高い、おすすめの純粋はちみつはコチラから↓
トッピングとして、千切りショウガ、刻みパクチー、フレッシュミントなどを飾るとおしゃれ感が出ます。
パクチーは冷凍すると葉の部分はしなしなするので煮込み用にするか、先に使ってしまうかしましょう。
茎は冷凍して大丈夫です。冷蔵保存の場合は葉の水気をふき取って、根がある場合は湿らせたペーパータオルでくるみます。
根を保湿しながらジップ袋に保存します。
追加スパイス
追加スパイスとは言いますが、完成して最後に使うわけではありません。
具材を煮込むあたりで投入しちゃってOKです。
投入するごとに、加熱するごとに変化していく香りを楽しみましょう!
作る人だけのお楽しみです。お店では味わえません。
色々ためしてみて、自分好みの香りを見つけましょう!

ある意味一番楽しいところです♪
カレーに使われる代表的なスパイスの特徴をまとめました。
こちらを参考にして、追加してみてくださいね!
- コリアンダー(種)
-
ベースとなるスパイス。さわやかな香り。デトックス効果があり胃腸の調子を整え消化を助けます。
- クミン
-
まさにカレーの香り。胃腸の調子を整えます。
- ターメリック
-
大地のような香り。綺麗な黄色が印象的。アンチエイジング効果も。
- カイエンペッパー(チリペッパー)
-
赤唐辛子。赤い色や辛みを出すのに使いますが、香りも必要不可欠です。脂肪燃焼効果は有名ですね。
- ブラックペッパー
-
黒コショウ。華やかな香りとピリッとした辛さが特徴。肉にも野菜にも合います。
- カルダモン
-
スパイスの女王。さわやかで強い香り。お肉ととても相性が良いです。リラックス効果があります。
- クローブ
-
バニラにも似た甘くて刺激的な香り。お肉に合います。強い鎮痛、抗菌効果などが知られています。抗酸化作用も。
- シナモン
-
甘い香りが特徴。むくみを予防したり血糖値を下げるなど漢方によく使われ、様々な薬効があります。
- フェンネル
-
甘い香りが特徴で魚との相性がとても良いです。
- フェネグリーク(フェヌグリーク)
-
メープルシロップのような甘い香り。ホルモンバランスの調整、脂肪の代謝促進などの効果があります。
手軽に使えるパウダーで市販されているものをピックアップしています。
ホールスパイスもまた違った香りと楽しさがありますが、香りを油に移す「テンパリング」という作業は若干テクニックが必要になってくるので、今回は割愛します。
慣れてきたらぜひ挑戦してみてください!ハマること請け合いです。
まとめ
お手軽で楽しさ満載♪のスパイスカレーの魅力、感じていただけたでしょうか?
大事なとこだけさっくりとまとめていきますね。
これからはかりを用意する方は0.1gから量れるものを。
直接鍋に材料を量り入れるので鍋敷きは必須です。
ミックススパイスはあらかじめ調合しておきます。
まずはカレーベースを作ります。
その鍋に肉などのメイン食材を投入、炒めてから水を少し入れて煮込みます。
肉や魚は特にしっかり火を通すよう気を付けてください。
入れた水は煮込む過程で全部蒸発させる感じで。
ほとんどのサブ材料と追加スパイスも煮込むタイミングで入れます。
ただし、煮込むと香りが飛んでしまうものや、香りを立たせたい時には完成直前に入れるようにしましょう。
作り置きや冷凍保存をすることで手間や材料の無駄を省きましょう。自炊を効率化するコツです♪
玉ねぎ
粗みじん切りにしてジップ袋などに平らに入れて冷凍。
使うときは解凍せず、ほぐしてそのまま鍋に量り入れ可能です。
カットトマト
ジップ袋などに入れ、薄く平らにのばして冷凍します。
使うときは欲しい分だけ折り取って使います。
ココナッツミルク
液体なのでジップ袋では心配、という方は製氷皿を使って冷凍しましょう。
少ない単位で冷凍すれば分量を量りやすいです。
パクチー(生)
葉っぱの部分は冷凍するとシナシナになるので先に使ってしまいましょう。
茎は冷凍しても大丈夫です。
カレーベース
1回分ずつジップ袋に分け、解凍しやすいようにできるだけ平らに伸ばして冷凍庫に入れます。
使うときはレンジで解凍して使います。

あなたもぜひ、新しいカレーとの出会いにワクワクしながら作ってみてくださいね!